それは平凡な小学三年生だったはずの私、高町なのはに訪れた小さな事件 うけとったのはゆうきのこころてにしたのはもあほうのちから すれ違ったままぶつかり合った思いは光の中に消えてしまって 手探りで進んでいく道が本当に正しいのかどうか迷う時もきっとあるけど 立ち止まらずに駆け抜けた足跡はきっとこれからの自分につながっていくはずだから 魔法少女リリカルなのは。始まります。 アルフ:フェイト!? ユーノ:なのは! ずごごごごごごごぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!! 天空に丸い雲。 2人は衝撃ではじき飛ばされる デバイスはボロボロ フェイト:大丈夫、戻ってバルディッシュ イエッサー アルフ:フェイト! フェイトは飛び出して フェイト! だめだ、危ない! フェイトひざまずく。 止まれ…… 止まれ、止まれ…… 止まれ、止まれ、止まれっ……!! はぁ……はぁ…… フェイト! アルフ獣人形態へ。 にらみを利かせて去る。 あっ…… 自宅。自室。 (レイジングハートはかなりの大出力にも耐えうるデバイスなのに それを一撃でここまで破損させるなんて あのことなのはの魔力の衝突…… いや、それじゃ説明が付かない あれはやっぱり、ジュエルシードの……) コンコン なのは:ユーノ君、レイジングハート……大丈夫? うん、かなりは祖運はおおきいけどきっと大丈夫。 いま自動修復機能をフル稼働させてるから明日には回復すると思う。 うん…… なのはは大丈夫? うん。レイジングハートが守ってくれたから ごめんね、レイジングハート 同時刻。 フェイト 手に酷い火傷。無言でその治療を受けるフェイト。それでもいたがる ごめんよフェイト。ちょっと我慢して へいきだよ。ありがとうアルフ あしたはかあさんにほうこくにもどらないといけないから早く治さないとね。 きずだらけでかえったらきっと心配させちゃうから 心配……するかぁ? あのひとが 母さんは少し不器用なだけだよ 私にはちゃんと分かってる 報告だけなら私が行って来れれば良いんだけど かあさんアルフが言うこと余りきいてくれないもんね アルフはこんなにやさしくていい子なのに ま、まぁ、明日は大丈夫さ こんな短期間でジュエルシードを四つもゲットしたんだし ほめられこそすれ、しかられるようなことはまずないもんね うん……そうだね。 美由紀ランニングから帰ってくる。 道場で正座していたなのはと遭遇。 あれ、なのは? あ、お姉ちゃん どうしたの? すっごい早起きさんだ。 あはは うん、ちょっとめがさめちゃって そうなんだ あれ? おにいちゃんは? うん……けさは父さんと一緒に少し遠くまで走りに行ってる あの……お姉ちゃんの練習、おじゃまじゃなかったら見ても良い? あんまり面白いモノじゃないと思うけど……良いよ別に ん、ありがとう 横薙ぎ、突き、回転して一撃。型を的確にこなしていく美由紀。 (なのは) (ユーノくん?) (どうしたの、こんな朝早く) (うん、ちょっと目が覚めちゃったから。それでね、ユーノ君、私考えたんだけど) (うん) (わたしやっぱりあのこのことふぇいとちゃんのことがきになるの) (気になる?) (凄く強くて冷たい感じもするのに、だけど、綺麗で優しい目をしてて…… なのに……なんだかすごく悲しそうなの。きっと理由があると思うんだ。ジュエルシードを集めてる理由。 だからわたし、あのこと話をしたい。 だから、そのために……) 美由紀の訓練が終わる。 同日8:17。 高層マンション屋上。 フェイト:お土産はこれでよし、と…… アルフ:甘いお菓子か。こんなもの、あの人はよろこぶのかねえ わかんないけど……こういうのは、気持ちだから ふーん? フェイト、機械的な雰囲気になる。 フェイト:次元転移。次元座標、876C 4419 3312 D699 3583 A1460 779 F1325…… 開け誘いの扉。時の庭園、テスタロッサの主の元へ。 転移する2人。 同日同時刻。次元空間内 時空管理局 次元空間航行艦船『アースラ』 リンディ:みんなどう? 今回の旅は順調? オペレータA:はい、現在第三船速にて航行中です。目標次元にはいまからおよそ150ベクサ後に到達の予定です。 オペレータB:前回の小規模次元震の以来特に目立った動きはないようですが、二組の捜索者が再度衝突する危険性は非常に高いですね。 そう…… エイミィ:失礼します、リンディ館長。 ありがとうね、エイミィ。 (テロップ。時空管理局提督 リンディ・ハラオウン) そうねぇ…… 小規模次元震のの発生はちょっとやっかいだものね。 危なくなったら急いで現場に向かって貰わないと。 ね、クロノ。 クロノ:大丈夫、分かってますよ館長 僕はそのためにいるんですから。 時の庭園にて (鞭の音) フェイト:うぅ……! うぁ……あ うぁぁ!! プレシア:たったの四つ…… これは……あまりにも酷いわ はい…… ごめんなさい、母さん…… プレシア:いい? フェイト…… あなたは私の娘。大魔導師、プレシアテスタロッサの一人娘。 不可能なことなどあってはダメ。どんなことでも。そう、どんなことでも成し遂げなければならないの。 フェイト:はい…… プレシア:こんなに待たせて置いてあがってきた成果がこれだけでは 母さんは笑顔であなたを迎えるわけにはいかないの わかるわね、フェイト フェイト:はい、わかります プレシアだかららよ、だから、おぼえてほしいの もう二度と母さんを失望させないように。 プレシアの杖が鞭に変形。怯えるフェイト。 フェイト(壁越し):う あぁ! う、あぁ! ううああああ アルフ、頭を抱えて耳を塞ぎながら 「なんだよ……なんだよ……いったいなんなんだよ あんまりじゃないか、あの女……!」 (あの女の……フェイトの母親の異常さとか、フェイトに対する酷い仕打ちは今に始まった事じゃないけど…… 今回のはあんまりじゃないだ! 一体何なんだ? あのロストロギアは、ジュエルシードはそんなに大切なモノなのか!?) プレシア:ロストロギアは……母さんの夢を叶えるためにどうしても必要なの プレシア:はい、母さん…… とくにあれは、ジュエルシードの純度はほかのモノよりはるかに優れてる あなたは優しい子だからためらってしまうこともあるかもしれないけど…… 邪魔するモノがあるなら潰しなさい、どんなことをしても。あなたにはその力があるのだから。 鞭が杖に戻る。 プレシア:行ってきてくれるわね、私の娘、可愛いフェイト フェイト:はい、行ってきます。母さん。 プレシア:しばらく眠るわ、次は必ず母さんを喜ばせて頂戴。 フェイト:はい…… お土産には手を付けられていない。俯くフェイト 身体を引きずりながら部屋を出てくるふぇいと。アルフが駆け寄る。 アルフ:あっ……フェイト! フェイト、ごめんよ……大丈夫!? フェイト:何でアルフがあやまるの? 平気だよ、ぜんぜん…… アルフ:だってさ! ……まさか、こんなことになるなんて ちゃんと言われていたものを手にいれてきたのにあんな酷いことをされるなんて思わなかったし…… 知ってたら絶対に止めたのに!! フェイト:酷い事じゃないよ。母さんは私のためを思って、って…… アルフ:思ってるもんかそんなこと! あんなのただの八つ当たりだ! フェイト:違うよ……だって親子だもん。 ジュエルシードは、きっと母さんにとって凄く大切なモノなんだ ずっと不幸で悲しんできた母さんだから、私、何とかして喜ばせてあげたいの だって……でもさぁ! アルフ……お願い。大丈夫だよ、きっと。 ジュエルシードを手に入れて帰ってきたら、きっとかあさんもわらってくれる。昔みたいにやさしい母さんにもどってくれて、アルフにもきっと、やさしくしてくれるよ。 フェイト、ぱちりとマントを肩につける。 だからいこう……今度はきっと、失敗しないように。 4月27日 PM1:32 私立聖祥大付属小学校 3年1組 なのはと目があったアリサがぷいとそっぽを向く。 同日PM16:10 鳴海市 市街地 屋上。 バルディッシュ、どう? バルディッシュ:リカバリー・コンプリート フェイト:そう、がんばったね、えらいよ。 アルフ:感じるね。私にも分かる。 うん、もうすぐ発動する子が近くにいる。 バスを降りるなのは。 角からユーノが現れる。 なのは:レイジングハート、直ったんだね。よかった。 condition green また、一緒に頑張ってくれる? allrght my mastar ありがとう…… 同日PM18:24 鳴海市 鳴海臨海公園 雑草のなかでジュエルシード発動。 最寄りの木に取り憑く。 巨大化、化け物化。 駆けつけたユーノがまず叫ぶ。 封時結界、展開! よこからフォトンランサー。暴走体のバリアで防がれる。 うぉう、生意気にバリアまで張るのかい。 フェイト:うん、今までのより強いね それに……あの子もいる 暴走体:うぉおおおおお なのは:ユーノ君逃げて! 草木の中に隠れるユーノ。 なのはに襲いかかるうねった根。 レイジングハート:フライヤーフィン なのは:飛んで、レイジングハート! もっと高く! レイジングハート:all right フェイト:アークセイバー……行くよ、バルディッシュ! バルディッシュ:アークセイバー レイジングハート:シューティングモード なのは:いくよ、レイジングハート! アークセイバーは根を断ち切り、幹に食い込む なのは:打ち抜いて! ディバイン…… レイジングハート:バスター 暴走体:うろぉおぉぉぉおお フェイト、指を動かして魔法陣展開。 フェイト:貫け剛雷! バルディッシュ:サンダースマッシャー 暴走体:うろおおおおおおおおあらおお!! レイジングハート:シーリングモード、セットアップ バルディッシュ:シーリングフォーム、セットアップ なのは:ジュエルシード、シリアルZ! フェイト:封印! そして2人の間で沈静化したジュエルシード。 それを挟んで空中で向かい合う2人。 フェイト:ジュエルシードには衝撃をあたえたらいけないみたいだ なのは:うん、夕べみたいなことになったら、私のレイジングハートもフェイトちゃんのバルディッシュもかわいそうだもんね フェイト:……だけどずれないから バルディッシュ:デバイスフォーム なのは:私はフェイトちゃんと話をしたいだけなんだけど…… レイジングハート:デバイスモード デバイスを構える2人。 なのは:私が勝ったら……ただの甘ったれた子じゃないってわかってくれたら、お話、聞いてくれる? そしてぶつかり合う2人。 急に現れ、左手でレイジングハート、右手のデバイスでバルディッシュを受け止めるクロノ。 クロノ:ストップだ! ここでの戦闘は危険すぎる! 時空管理局執務官、クロノハラオウンだ。詳しい事情を聞かせて貰おうか。 3人目の魔法使い、クロノくんの出現と遂に明らかになるジュエルシードの正体で事態は大きく進展! そして私個人的には非常にびっくりな事実も発覚。 ユーノ君手……ユーノ君って……! それは大いなる危機なの? リリカルマジカル、頑張ります!