2008.05.27 (Tue)
「祝!元気」 の意味
語学学校。行けば劣等感を味わうことになる。
毎日午前の3時間が憂鬱な時間となってしまった。
先生が
「みんな、解った?」の後に、いつのまにか
「ミホコ、解った?」 を付け足すようになっていたのは気のせいではないのだろう。
そんな私でも、クラスの仲間たちはとても親切にしてくれ、次第に仲良くなった。
ある日、こんなことがあった。
授業中に私がくしゃみをした時のことである。
アメリカ人の女の子が、「Gesundheit!」 と言ってくれた。
彼女は単に 「お大事に!」 と言ってくれたので、「ありがとう」と
返せば良かったのだが、その意味を知らなかった私は、
「Nein.」 (いいえ) と答えてしまった。
そのとたん、クラス中のみんながどっと笑い出したのである。
「風邪?」 と聞かれているのだと、とっさに判断したことが誤りだった。
この勝手な憶測のせいで、私はクラス中の笑いものになってしまったのだ。
その状況をよく理解できず、困惑していた私を救ってくれたのは、
台湾人の主婦だった。
休憩時間になって、彼女は私に言った。
「ミホコ、さっきの意味、解ってないんでしょ。」
「うん。」
だいたい、なんという単語だったのか、そのスペルも解らず調べようがなかった。
すると、彼女はなんと漢字を書き、説明してくれたのだ。
Gesundheit = 祝! 元気
「Gesundheit って、こういう意味よ」
にっこり微笑んでいる彼女の顔を見て、ピンとくるものがあった。
そうだったのか。なんて滑稽な返事をしてしまったのだろうと、
一人で大爆笑をしてしまった。
それと同時に、漢字の素晴らしさを改めて実感した。
こんな、明るく親切なクラスメイト達に助けられ、
出来ないながらも少しずつ憂鬱感は薄れていった。
それに加え、弥生の紹介などで日本人の友達もでき、
生活が次第に色づいていくようだった。
しかし、忘れてはいけない。私は受験を控えている身だった。
油断は禁物だった。




