就寝からの起床…。 我の服からゴミのような臭いが…臭いな。 リオ「…洗濯する時間は…無いな…魔法で何とか誤魔化すか。」 リオ「我、名をリオ・ヘスティミア。魔と知…天と地を統べる使い手となりて我が服の悪臭を取りはらえ!!!!」 …今日は、学園生活の一日目になるのだが…。 セリスが風呂場から出てこないのだった。 リオ「セリス…まだか?」 このセリフを言ったのも、今日で45回目だ。 セリス「5分待って。」 … … …5分後。 セリス「待った?」 リオ「あぁ…遅刻だよ!!!セリスの所為でなッ!!」 遅刻とは…この魔王リオが遅刻とは…ッ …無念。 セリス「すまない。」 セリスが謝ってる…許してやるか。 リオ「ふん…では、行くぞ。」 …そういえば…この学園ってヤケに広かったような…。 セリス「あの先生に頼めばいい。」 先生!?…セリアか。 セリア「やっほー♪」 セリア「面倒だから、転移魔方陣をソコに張っといたよ。」 気づけば、我とセリスの足元に魔方陣が構築されていた。 セリア「はい、じゃあ売店で教材買ってきてね♪」 教材?…あぁ、先ずは教材を買えって事か。 リオ「うむ…では、行ってくる。」 セリス「私も。」 セリア「じゃぁ、転移開始っと♪」 …。 学園一階の売店地区か。 毎回思うのだが…デカい。 何もかもが地域的な意味で、デカい。 店員「Hey boy!!」 リオ「…教材を二式くれ。」 店員「教材デスカ!?新入生何デスネ!!」 …タカコト言葉で話されても困るのだが…外人か、コイツ。 セリス「あと、ノートと筆記用具も。」 書けないと意味無いしな…。 店員「ハーイ、合わせて678532HELLデス!! リオ「…ふむ。」 〜教材内容確認〜 魔導本 全786786ページ。 魔拳術指南書 全8002ページ。 剣術指南書 全47860ページ。 ノート 全1憶ページ。 筆記用具 羽のペン、七色インクセット。 どうでもいいが、何で教材とノ−トがこんなに重いのだ!? リオ「…すごく、重いのだが。」 店員「学長カラノ特別プレゼントネー!!!」 リオ「学長は我を、色々な面から潰す気か。」 セリス「可能性は、ある。」 我とセリアは学園内指定の靴を手に入れた…重い。 リオ「圧縮魔法で、軽量化するか。」 リオ「我、名をリオ・ヘスティミア。魔と知…天と地を統べる使い手となりて我の嵩となる物質を圧縮せよ!!」 …軽い…非常に軽いぞ…圧縮魔法バンザイ!!!! セリス「教室に行く魔方陣を構成、転移。」 〜1220-HOクラスの教室〜 リオ「間に合ったな。」 セリア「バリバリ、遅刻だけどね。」 …うぐ。 セリス「今日は、仕方なかった。」 セリスが正論言ってる…。 セリア「あーでも、遅刻は遅刻だから…。」 セリアはそう言った後、生徒名簿にチェックを付けていた。 初日から遅刻とは…魔王としてどうなのか…。 やっと、学園生活が始まるのだ。 …学長に邪魔されなければな。 第四章に続く。