ヴァーンリューンヴァーンヴォーン。 …!? リオ「何だ、この不可解な音は!?」 セリア「んう?これ、授業が終わる時や、始まるときに使用される『チャイム』だよ。」 …これは酷いチャイム。 ミカ「自己紹介終わったね〜。何しようか?」 …我はこのまま、机に伏して就寝したい気分だが。 ミカ「…ふむ…じゃぁ、セリスと遊ぼうかなぁ。」 …なんだって!!? リオ「待て。」 我は、迷わずミカを引き止める。 ミカ「アァ!?」 …怖い…怖い…眼つきが。 セリア「そんな眼がミカに付いてるから、友達できないんだよ。」 ミカ「余計な御世話だ!!!」 セリス「…♪」 セリスは…男子に囲まれてるな…。 リオ「…武器召喚。」 空間から、我がいつも使っている神具を取りだす。 セリア「…神具だ。」 ミカ「…それも伝説級のね。」 セリア「うん…。」 呪文短唱化機能を起動。 説明しとくか。 呪文短唱化機能とは。 詠唱呪文の詠唱時間を『5億倍』早めてしまう恐ろしい機能だ。 ミカ「その機能を内蔵してあるのは、その武器だけだし…。」 セリア「そだね。」 我のセリアに何、話してるんだYOOOOOOOOO!!!!! リオ「…ビックバン!!!」 男子共「わぁぁぁああぁぁあぁぁぁぁぁあぁっぁぁぁぁあぁ!!!!!!」 やりすぎたか? ミカ「学園に被害が出てないね。」 セリア「それ以前に、セリスちゃんに傷一つも入ってないよ・・・。」 …ふ、これが我を魔王を称える理由だ。 セリア「魔法制御能力は問題無いね。」 ミカ「静かに分析しないでよ…。」 リオ「セリス!!大丈夫だったか?」 我は一目散に、セリスの元へ駆けつける。 セリス「へ…?あ、うん、大丈夫だよ?」 リオ「そうか…良かった。」 ミカ「全然良くねぇよ。」 マジか!? リオ「何だって!?」 ミカ「自分で男共を蹴散らしたんでしょうが!!!」 リオ「しかたない…ガヒール。」 これで男共の体力が7割程度まで回復するといいのだが…。 セリア「うん、大丈夫。ちゃんと回復したみたいだよ?」 良かった。 セリア「そういや、その武器って名とかあるの?」 この武器の事か? リオ「あぁ…親父から引き継いだ代物で…名は…『金色ニ輝カシ混沌ヲ生ミ出シ剣』と呼ばれてたな。」 セリス「…その剣…名を『夢幻剣 ラズ・ブレード』っていう武器だよ?」 リオ「そうか。」 …。 ドドドドドッドッドッドッドッド!!!!! 何だ!? みかん「混沌と聞き、轟き叫ぶ!!!」 何だ…みかん殿か。 ミカ「…五月蝿い。」 みかん「しかし、そんな状況の中でも『蜜柑を食べ続ける』女ッ!!」 蜜柑美味そうだなぁ。 ミカ「お前しか出来ねえよ!!!」 みかん「みかん登場!!みんな、うぐぅ☆」 テンション高いな。 セリア「…みかん、チネ。」 みかん「うぐっ…セリアちゃんてば酷い!!」 鍵「あ、みかん先生こんにちは!!」 みかん「こんにちうぐぅ☆」 …斬新すぎて怪しい挨拶だ…。 鍵「今日も可愛いですね!!」 みかん「いやぁ、褒めるな☆褒めるな☆」 …ムードメーカーだ…絶対。 みかん「今日も1日『うぐぅ体操』で始まるぞ☆」 何だソレ!!!! ミカ「…はぁ。」 みかん「あ、ソーレ!! うぐぅ☆うぐぅ☆うぐぅ☆1・2・3で、うぐぅ☆うぐぅ☆うぐぅ☆4・2・3で うぐぅ☆うぐぅ☆うぐぅ☆」 ザシュ!! みかん「うぐぅ!!!!?」 あ…セリアの剣で斬られた…。 セリア「邪魔なので斬ってみた。」 邪魔なんだ!!今、昼休みなのに!! みかん「存在が邪魔だとぉ!!言ってくれるね!!」 セリア「そこまで酷い事言ってないけどねぇ!!」 みかん「HA☆HA☆HA!!!セリアちゃんの事は、全てお見通しさっ♪」 セリア「…何でさ。」 みかん「この、セリアちゃんの部屋に隠し撮ってあるカメラで☆」 ザシュ!!!! みかん「うぐぅ!!!」 あ、また斬られた。 セリア「お前は変態か?それとも私と百合フラグでも成立させたいのか?」 みかん「馬鹿だなぁ、趣味だよ☆趣味☆♪」 ザン!!!ズバ!!! みかん「そろそろ死んじゃうYO!!!」 ふざけてる様にしか見えないのだが…。 セリア「私の目の前で、元気に『うぐぅ体操』を踊ってる癖にねぇ!!」 みかん「あまいぞ、セリアちゃん!!」 セリア「何が!?」 みかん「貴方のLPはすでに0よ!!」 セリア「攻撃すらされてないけどねぇ!!」 みかん「か…勝った!やったぁあぁぁあぁあぁあ!!わぁぁぁい♪」 ボガーン!! みかん「うぐぅ!!!」 セリア「調子乗るのも、いい加減にしてほしいのよねぇ!!」 みかん「だが、断る!!」 セリア「みかんが拒絶する権利を断る!!」 …この二人…いつもこうなのか? ミカ「まぁ、珍しくないよ…いつも喧嘩っていうか…ふざけてるし。」 我の思考を読むな!! みかん「まだまだぁぁ!!」 まだ、あるんだ!! みかん「この前、セリアを題材としたゲームを本人に無断で発売したんだよ☆」 何してんだ、この先生…。 セリア「発売する以前の問題で、私に許可を取るべきよねぇ!!」 みかん「えっへん!!ソコが私のクオリティなのだよ!!」 なんて先生だ。 セリア「何で!?何でそんなに誇らしげなの!?意味が分からないよ!!」 みかん「ふっふっふー♪」 笑ってるし。 セリア「何か凄く内容とか気になるけど、いい加減にしてほしいのよねぇ!!!」 みかん「何だって!?」 すげぇ、リアクションだ!! セリア「あぁもう!!わざとらしく驚かないでよ!!」 みかん「ふっふっふ。」 セリア「な…何よ。」 みかん「セリアちゃんを撮った、この盗撮動画を私は毎日『ニコ○コ動画』や『YouTu○e』にうpしてるのだぁ!!!」  セリア「うわぁぁぁぁぁああぁぁああん!!!!」 あ、セリアが泣いた…。 …。 ガラガラ…。 タクト「どうしたんだ?」 みかん「あ、タクトー。ミカがセリアを泣かしたんだよー☆」 嘘つけッ!! タクト「…で、原因はみかんなのか?」 ミカ「うん。」 タクト「そうか、そうか。」 タクト「みかん〜、次も気を付けるんだぞ〜。」 セリア「えぇ!?それだけ!?ねぇ、学長としてソレはオカシイよねぇ!?」 あ、無視して、学長室に帰ってった。 セリア「うぅ、ぐすっ…ぐすっ…テレポーション…。」 あ、セリアも帰った。 みかん「じゃぁ、私も帰る!!」 先生みんな帰っちゃったよ!! リオ「…どうする?」 ミカ「とりあえず、帰るか。」 リオ「そうだな。」 セリスを呼ばないとな。 リオ「セリスー?」 セリス「ふぇ?」 リオ「帰るぞー。」 セリス「はーいっ」 リオ「テレポ!!」 〜学室〜 リオ「…初日の授業…何だったんだろうな…。」 セリス「さぁ…。」 リオ「とりあえず、寝るか?」 セリス「私は、シャワー浴びてからねるよ〜。」 リオ「では、待ってるからなー。」 セリス「はーいっ。」 …たく、何なのだ。 この学園は…。 非常識にも程があるぞ…。 まぁ、そこがいいのだが…。 明日こそ、平常に授業を受けられることを願うか…。 第八章に続く。 ※『ニコ○コ動画』や『YouTu○e』のうp、ゲームの発売等は実際はされておりません。